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コーヒー豆の栽培は、赤道を挟んだ北緯25度と南緯25度の間、別な言い方では北回帰線と南回帰線、その間の熱帯地方、通称「コーヒーベルト」を中心に世界約70ヶ国で生産されている。ちなみにコーヒーは石油に次いで貿易規模が大きい一次産品のため、経済上でも重要視されている。

代表的なコーヒー産地の豆の特徴。

・ブラジル
日本の約23倍の国土面積を持つ、コーヒーの世界最大産地。他の中南米国・地域に比べて標高が低いため、全体的に酸味が少ない。甘めの香りが心地良く、酸味・コク・苦みが軽くバランスに優れている。安価であるため、ブレンドのベースとして多く使われている。

・コロンビア
国土面積は日本の約3倍を持つ、世界第2位のコーヒー産地。生産地が多いため、香味も多様。一般的に酸味と甘味が濃厚だが突出しておらず、豊かなフルーティーさも味わえる。ブラジル同様、安価のためブレンドのベースに使われることが多い。「コーヒーの基本の味」とも言われている。

・パナマ
北海道と、ほぼ同じ面積の国。生産量は少ないが、高品質なコーヒーを送り出している。国内の消費はロブスタ種だが、輸出用は味・香りが優れているアラビカ種。少しの酸味とコクがあり、香りもかすかに甘くスマート。

・コスタリカ
生産されるコーヒーのほとんどが、標高1,000m以上の高地で栽培されている。控えめな苦味と、軽めでクリアな飲み口が特徴。

・ジャマイカ
ジャマイカは、カリブ海に浮かぶ島国。そして、そのジャマイカの最高峰、標高2,256mのブルーマウンテン山麓で栽培されているジャマイカ生産コーヒーの一部が、最高級の品質、キング・オブ・コーヒーと呼ばれる「ブルーマウンテン」。卓越した香気を放ち、調和の取れた味わいと軽い口当り、そして滑らかな咽越しが特徴。

・グアテマラ
マヤ文明の栄えたこの地は、メキシコを除く中米最大のコーヒー産地。華やかな酸味と優れたコク、キレのいい後味が特徴で、ほかの豆との相性も良いため 、ブレンドの香り付けに使用されることが多い。

・ハワイ
アメリカ50番目の州で、コナコーヒーの産地として有名。非常に強い酸味とコク、そして風味を持つ。

・パプアニューギニア
オーストラリアの北に位置する世界第2位の面積を誇る島、ニューギニア島の東半分を占める国。浅い焙煎だと軽くてクセの少なく、深い焙煎だとキレの良い強い苦味とコクのある飲み口になる。

・インドネシア
世界第4位のコーヒー生産国。生産量のほとんどはロブスタ種だが、アラビカ種のマンデリンやトラジャが有名。マンデリンはスマトラ島産で酸味が無く、苦味とコクを中心とした味わい。トラジャはスラウェシ島産で、こちらも酸味が無く、苦みを中心に濃厚なコクを持つ。ちなみに、首都ジャカルタのあるジャワ島は、アイスコーヒー・エスプ レッソ・工業用に使用されるロブスタ種が主。

・エチオピア
アラビカ種発祥の地と言われる世界的なコーヒーの名産地。独特の酸味を持ち、個性的な甘みとコクが加わる。

・ケニア
日本の約1.5倍の面積を持つケニアは、コーヒーの最前線として品種・加工・流通が洗練されている。酸味・コク・香り・甘さ、すべてが強いにもかかわらずバランスが良い。

・タンザニア
強い酸味とコクが特長。深い焙煎だと上品な苦味が主になり、浅~中煎りとは違った風味が楽しめる。アフリカ大陸最高峰、標高5,895mのキリマンジャロ山の麓、キリマンジャロ地区は、高品質コーヒー豆の産地。キリマンジャロブランドは世界的には今ひとつだが、日本では人気のブランド。

※レギュラーコーヒーに使われるのは、アラビカ種またはロブスタ種が主流の雑種。
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